オヤジはゆっくりこちらを向いた。

「あはは…冗談ですよ」

 オヤジはごまかすように笑う。

「どうでもいいけど、死んでも同じって事だけ言っとく」

「いや、だからそんな死んだりしませんよ」

 オヤジは生気の無い顔で笑うソレが妙に気持ち悪い。

「馬鹿は死ななきゃ治らないって言うけど…」