興味を持ってくれる事も、好意を持ってくれる事も嬉しかった。少なくとも話せることが嬉しかった。

 けれど、あたしは今で精一杯だった。

「ごめんね…」

 もう背中は見えなかった、ただ夕日のが道を照らしていた。

『ごめん』