時はさかのぼる。


「なぁ、影縫。」


 カミレンジャーと眉見ちゃんがちょっとしたコントを繰り広げている中。


 少し離れた場所で、津也さんが、自らの武器に声をかける。


『なんだね?シンヤ』


「お前も・・・ロボットに変化できたりするのか?」


 それは、彼らを見ていて思った、津也の手段。


 もしかしたら、もしかするかもしれない・・・。


『最初に説明しただろう?私は君が思う姿に変化する。君が盾をイメージすれば盾に、剣をイメージすれば、剣になることが出来る・・・と。』


「だったら・・・。」


『止めた方が懸命だ。シンヤ・・・君も彼ら同様、サバイバー能力がそれほど高いとはいえない。同じように半身だけの醜態をさらすつもりかね?』


「・・・・・・・・・半身にはなれるんだな?」


 それなら、十分だ。


 もう、半身ならそこにある。


 ならば、あとは・・・・・・・・。