「くっ・・・ふざけているが、こいつマジで強いな・・・。」
カミレンジャーがそんなショートコントを繰り広げている一方、真面目に戦っている津也さんから、そんな声が漏れる。
「俺を舐めたらアカンですばい!ポケモ●ハンター3級の実力は伊達じゃないとばいでしゅ!!」
眉見ちゃんが、斧を振り上げながら声を張り上げる。
「眉見ちゃん、ナゼに博多弁?っていうか、そんな資格ないから!」
「斧は黙ってるでシュ!!」
一閃!
「うわっ!」
それに対して津也さんが声を上げ・・・
「うぎゃあ~!」
毛塚・・・っていうか、斧が悲鳴を上げた。
てか、確実に今のは毛塚くんの方がダメージでかいぞ!!
「くそ・・・どうする?」
だが、コメディ慣れしてない津也さんがそんなノリについていけるはずも無く、ハチャメチャな眉見ちゃんの攻撃に対して思考をめぐらせる。
『だったら、いっそのこと彼らに助けを求めてみたらどうだい?』
そんな彼の脳波に響く一つの声。
彼が身につけているグローブ。
影縫だ。
彼の声は津也にしか聞こえないため、最初から居たはずなのにセリフが一切無かったちょっとかわいそうな存在である。
「そうは、言っても彼らはサバイバーではないし・・・。」
『本当にそう思うのかい?』
「・・・・・・・・・どういうことだ?」
『ここは、サバイバーしか入れない空間なんだ・・・・彼らが何の力もなく、本当にココにこれたと思っているのかい?』
・・・・・・・・・・・・・まさか!?