「あのっ!」
「ハイ?」
ゴクンと唾を飲む。
心臓が、ドクンドクンと高鳴る。

「琴葉先輩と田代先輩って、付き合ってるんですか!?」


「え―――…!?」
琴葉先輩がキョトンとした顔で、こっちを見た。

琴葉先輩とアタシとの間に、微妙な空気が流れる。

しばらくの沈黙の後…。

突然、琴葉先輩が笑い出した。

「アハハハハハ!違う、違う。」
「でも、昨日。見ちゃったんですけど…。」

「あぁ、あのことか!」


琴葉先輩は、フフッと笑うとみみもとでささやいた。