「あのぉ…、昨日はありがとうございました。

 あと、コレ。」

私は、ポッケからバッジを取り出すと両手で差し出した。

「いいよ、いいよ!

 コレ、探してたんだ!」

ハルヤは、にっこりと無邪気な笑顔を私に見せた。
バッジを手に取ると、直ぐに胸につけた。
「あの…、私。そのぅ…。」
「え…?」


「あの、そのぅ…。ハルヤさんって、本当はいい人ですよね!?」

ハルヤは、私を少しキョトンとして、それからじーっと見つめると、しばらくして笑い出した。


「アッハハハハハ!そんなの言うの、君が始めてだって!

 俺さぁ、ハーフだから髪の毛金髪だし、その生まれたところの風習でピアス開けてるから、よく不良だっていわれるんだよねぇ。ほんと、まいるっつーの!

 ありがとう、うれしいよ。」


「いっいえ…。」


私は、少しハルヤと話した。

やっぱりこの人面白い!



そんなときだった…。





























「おまえはっ、龍櫻のハルヤッ!

その少女から離れなさい。」


警察のパトロール隊が私達を見つけた。


パトロール隊の一人が、ハルヤの手を掴んだ。


「何すんだよっ!」

「さぁ、女の子はこちらへ。」


私は、おばさんに保護された。

違うのに!

ハルヤは何にもしてない!
「ち…がうの!」