そっから後は覚えていない。 展開が早すぎて。 たった数分であんなに大勢の男達を、たった一人のヤンキー少年が倒しちゃうなんてぇっ…。 そっ、そそそそそ、想定外だってば! 少年は、倒し終わるとひとつため息をついて 振り返った。 大変! ヤンキー…だよ? 何かされるかな!? 逃げなきゃ! でも、足がすくんで 動かないよ…。 『う…あっ。え…、あの…。 うっ…、うっうっ…。』 涙が出た。 怖くて…。