将夜の頭に拳骨が当たる。

『いっでー!!』
『将!蓮お嬢様に対して蓮ちゃんなどと、無礼な言葉遣い!
 さっさと謝りなさい!』
『親父…。』
将夜は、なみだ目でお父さんの方を見た。

『あっ、あの。春人さん、いいですよ。
 蓮の方がリラックスできますし…。』

これは、本当だ。
あんまり、お嬢様って言われるの好きじゃない。