「花、おはよ! 行こうか!」
考は毎日、迎えに来てくれる。
黙って考の傍を通り過ぎた。
「花…?」
後ろかな困ったような声が聞こえる。
そんな声、しないでよ…。
これで、あなたは幸せになれる。
きっと。
「どうした?」
あたしの顔を心配そうに見る考。
…ヤメテ。
あたしを見ないで。
せっかく、固まった決意を無駄にしたくない。
溢れ出しそうな感情を堪える様に、拳を握りしめた。
「…別れよ」
考は驚ろいた様な顔をしてる。
「…何言って…」
「もぅ、疲れたの」
「は?」
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