「このブローチを盗みに来たのに返せって言われて返すバカはいねーよ」
怪盗シェイドはそう言ってポンポンと『人魚の涙』を手の上で投げている
「うわー!!やめろー!!!もし、落として壊れたらたいへんなことになる~!」
ドカッ
「いってーー!!」
「うるせーぞファリー、あいつの調子にのるな」
「だからって頭殴ることはないだろ~!!」
「お前の空っぽの頭をたたいても別にどおってことないだろ」
「ひでーーー!」
こんな調子の二人を無視して怪盗シェイドは逃げる方法を考えていた
(扉は一つしかないか…
窓はあるが警察どものほうが近いな…こりゃあの技をつかわなきゃダメだな)


