「・・・?」


「まだ、わからねえか
捜索はきっと俺らのところまで来る」



「でもその時は俺は先に店に帰ってたらいいじゃん」


「それがダメなんだよ」


「どうしてさ」


「昼に俺達はファリー警官に会ってる可能性がある
まだ祭りは終わってねえのに帰ったらおかしいと思われるだろ」


「…大丈夫だってもし、警察が来たらトイレにでも行っているって言っとけばいけるよ」



はははっとシェイドは笑った
その反対にケイトは眉を寄せた





「…もし警察がトイレも捜索していたらどうする?それに怪盗シェイドはもう有名な犯罪者だ
大勢の警察が来ると思った方がいい」


「そうかもしれないけどさ…」


「裏の裏の裏を考えていた方がいい
もし想定外のことが起こってみたらどうする?」


「・・・・・・」



シェイドは何も言い返せなかった




「はぁ…それでだ 盗んだ『天使の花束』はお前の能力、アビリティーを使え」


「…確かに俺のアビリティーだったら『天使の花束』を隠せるけど…」




シェイドは顔をしかめた
その顔にケイトも顔をしかめた