「聞いちゃいないよ…」
シェイドはため息をついた
「それよりどうして出店なんか出すんだ?」
シェイドは面倒なことをしたくない性格のケイトが出店をするなんておかしいと疑問に思った
そして、その質問を言ったとたんにケイトは嫌な顔をした
「あのヤローが出店を出せって言いやがった」
「あのやろー?…あいつか」
「名前を言えねーからめんどくさいな
勝手に名前でもつけるか」
「そりゃややこしいけど…勝手につけてもいいのかな?」
「それくらいいいじゃねーか」
「たしかにコードネームぐらい考えてほしかったな」
「あいつは今からMと呼ぶから」
「…M?」
シェイドは頭をかしげた
「どうしてMなのさ」
するとケイトは紙を机の上に出し
何かを書き始めた
書き終わったとたんにその紙をシェイドに見せた
「謎を英語でmysteryと書く」
シェイドは紙を受け取った
「そこから頭文字をとってMにした」
「…ちゃんと考えているんだ」
「そりゃな考えもなしに決めたらMに何されるかわかんねーからな…」
「…そうだな…」
(…あいつらは無事だろうか…)
暗い顔になってしまったシェイド
長い沈黙が続いた
ケイトはタバコを口にくわえ
火をつけた
この暗い空気をかえたかったため 話の話題をかえた
「…さぁそこに突っ立てるなら明後日の準備を手伝え!!」


