「いったいどうなっているんだ?」



僕はあまりの驚きに、言葉にならない言葉を発していた。



気持ちが落ち着くまで少しの時間が必要だった。



気を取り直し、目の前にいる自分らしき人物に話しかけた。



「いったいどうなっているんだ?説明してくれ!」



じっとこちらを見ていたもう一人の自分が、少し間を置いてから話し始めた。



「なにも言わずに、話しを聞いてくれ!

お前には、時間がない。

タイムリミットは一週間後の午後7時45分だ!」



それだけ言うと、理由を聞く間も無く、もう一人の自分は、目の前から姿を消した。



いったい何の“タイムリミット”なんだ?



借りてたDVDの返却日?



定期の満期?



違うな…



そうでなければ、僕はその日に死ぬのか?



それとも地球が滅びるとでも言うのか?



いったい、何の“タイムリミット”なんだ!



それからは、“タイムリミット”が気になって仕事所ではなくなってしまった。



とりあえず一段落したので早々に帰宅した。