「気持ちの悪い言い方をするな。しかしまあ、良くしゃべるヤツなんだな、おまえ。使いどころによっては役に立ちそうだ。好きだぞ」 そういうと、にやりとして、ナイトガウンから覗く細い首筋を気にするように掻いた。 「あ、そこ」 「なんだ」 「虫さされしたでしょう。並んで二つも」 「またか……」