三つの月の姫君

 それは一瞬のこと。二人が気づくと、もとの場所におり、


「あれって、竜巻って言うんじゃないか」


「生きてるのが不思議……一体なんだったんでしょう」


「ええい、役に立たない頭だな!」


「勘弁してくださいよ! 技かけるとか、止めてくださいね。仕方がないでしょう! 生まれて初めてなんです、竜巻に出会うなんて」