「いるんじゃないですか、お化けー」 「あ、そちらはオカルト大全だった」 「どっちなんですか、うもォー」 「ようするに、どこにでも転がっている話だ」 とん、とミスターは階段下の分厚い木の扉を示してその脇に立った。 「さて……少しはやる気になったか?」 「……なりませんよ」