三つの月の姫君




「ここだ。ピンと来た。他はいまいち。でもこの石像は……いい。」


 一番前の像に付き従うようについて回っている様子が滑稽なのだ。


 で、肝心の名称は作品の中に埋もれて見えない。


 ミスターは、しばらく像の前でぼうっとしたような目で見つめていたが、二人に揺すられて目が覚めた。


「きめた」


「ここをキッズハウスにする! ホテルも造れば親子共々楽しめる。そうだ! おもしろがらせねばなるまい。方法を考えろ」


「えーと」


「よし、決めた! ここに秘密のアスレチックを造るのだ」


「今の児童は運動いやがりませんか」


「有無を言わさず運動したくなるように考えるんだ。スリルとスピードと伴う達成感!」
 
 

 また、ピンと来た。