三つの月の姫君




「僕は、彼女たちを放っておくわけにもいきませんから」


 うっすら、微笑を浮かべて、微かに胸を張って、誇らしそうに青年は言った。


「僕……怪我をするほど喧嘩したの、初めてですよ」


 ミスターは彼の気配が遠のいたころ、


「ああ、オレもだね」


 つぶやいた。


 強引な引力と激しさを持つ闇の中で。