三つの月の姫君

 二人はしっとりとした朝露にまみれて下草の生えた道を進んで行く。


 茂みのそこここに妙な気配を感じて立ち止まりそうになるが、それはしてはいけないこと。


 無視するのが一番。


 と青年から言われている。


「いかがなさいますか? ここを出るか、永遠にときの狭間に遊びますか」


 青年は怪しむようにミスターを見つめた。


「そんなわけがなかろう」