三つの月の姫君

 ミスターの首筋が気になってそれどころじゃなかった、とも青年には言い出せない。


「オレが初対面でへらへらしてるとどうにも目をつけられやすい。むしろおまえの方が人生、得してる。うらやましくて選んだんだ」


「それでどうして、ここにいたったので?」