三つの月の姫君



(ふむ! 目端の利く部下を持った気持ちだ)


「またそんな格好で……なんでなんにも着てないんですかあー」


「うるさい! 好きでやっているんじゃない」


「持ってきたトランクから予備とって来ましたから……って」
 

 一瞬遅く、ばきゃ、と青年の頬が鳴る。


「遅い!」


 こんしんの蹴りの一発だった。


「うぶゥ……」


 鼻血が出そうになるのを抑えて、衣装を離れたところにおく。


 じりじりと遠ざかろうとしているが、そんなものでミスターの攻撃は避けられない。


「いいか、おまえ。これからはオレのすることややることに口出しするな」