「で?」
「で、とは?」
「僕はどうすれば良いんですか、このままじゃフィリアを探すのもままならないし、ミスターの服は調達しなくちゃならないし」
「いや、オレのことはいい。しかしフィリアはもう……」
「生きてなくてもいいんですよ」
「なに?」
「生きてなくったって、僕の恋人ですから」
青年はそう言って、青ざめた唇で、笑った。
ミスターには彼の目の下のくまが色濃く映った。
(こいつの方はうまくいったろうと思ったのに、空元気はおんなじだったか)
青年は今にも崩れ落ちてしまいそうに、カタカタと震えていた。
(しかたがない。あの手でいくか)
青年は目の前で破裂音を聞き、意識を失って転倒した。
必殺、猫だましである。
「しっかし、これにやられる人間はなかなかいまい。稀少だが、とりあえず役には立ちそ
うにないな。オレは自分の服を探しに行くか」
被ってきた穴あきのシーツで青年を巻いてしまうと、ミスターは自分は全裸のままで、
さっさと彼をおいて去ってしまった。
「で、とは?」
「僕はどうすれば良いんですか、このままじゃフィリアを探すのもままならないし、ミスターの服は調達しなくちゃならないし」
「いや、オレのことはいい。しかしフィリアはもう……」
「生きてなくてもいいんですよ」
「なに?」
「生きてなくったって、僕の恋人ですから」
青年はそう言って、青ざめた唇で、笑った。
ミスターには彼の目の下のくまが色濃く映った。
(こいつの方はうまくいったろうと思ったのに、空元気はおんなじだったか)
青年は今にも崩れ落ちてしまいそうに、カタカタと震えていた。
(しかたがない。あの手でいくか)
青年は目の前で破裂音を聞き、意識を失って転倒した。
必殺、猫だましである。
「しっかし、これにやられる人間はなかなかいまい。稀少だが、とりあえず役には立ちそ
うにないな。オレは自分の服を探しに行くか」
被ってきた穴あきのシーツで青年を巻いてしまうと、ミスターは自分は全裸のままで、
さっさと彼をおいて去ってしまった。



