三つの月の姫君

「そうか、ではこれでどうだ」


 シーツの端を持ち上げて、それを頭から被ってひっそりと笑んだ。


「『女に』見えるか?」


「まま、まさかァ。ヴェールの上からでも骨格がわかるし、そんな……」


 そんなでもない、ことはないのである。