三つの月の姫君

 それでもため息つきたいのは、青年の方なのである。


「御自分の服は?」


 恐る恐る聞くと、応えがこう。


「ない。だから、代えを探している」


「必要ないんじゃないですかあー」


「オレが露出魔の変態だというのか」


「いいえー、見慣れてますから大丈夫。むしろ隠す方が変な感じ」