三つの月の姫君

 とことん憂鬱な気分になって、水が絶えた噴水を眺めると、小動物が泳いだり食べたり食べられたり。そういう命ある者たちの一挙手一投足が彼の胸に突き刺さった。


 青年はげっそりとして組んだ両手を額にあてた。