三つの月の姫君

 青年は顔をしかめた。


「着ますよ! 露出魔じゃあるまいし……」


 ミスター、なんかちょっと傷ついた。


 彼の服は無断借用されているのだ。


「けっ、小娘がありったけの知恵を振り絞ってこれじゃあ、泣けてくるよな」