「頭痛がして、目が覚めたらここに……」 「僕はフィリアとここで愛を結んでいたんですう!」 「ああ、なんだ。そういうことか。フィリアならいないぞ。おまえのテクが足りなかったみたいだな。泣いてたぞ。表の庭で」 「ちょ、愛の秘密を語ってはいけないんですよう……泣いてた?」 「あの様子じゃ、自ら魔物の花嫁になろうとするかもしれないな」 青年は息を呑んだ。 「フィリア、いけない!」