「君はフィリア。僕は君を愛す者」


「愛に背かず、共に従う?」


「君に誓うよ……あと、神様にも」


「あら、神様を語るのはなかったのではない?」


「うれしいことはなるべく多くのひとに知って貰いたいからね」


 キスをしようとして、青年は白い手に遮られた。


「嫌なのかい?」