三つの月の姫君


「わたしは、三人目だから」


「けど……その格好は」


「死に装束です」

 
 そんな、と口に出せず息を呑む。


 そんな彼女の姿は端然として立派である。


 青年は有無を言わさず、彼女を抱きしめた。