三つの月の姫君

「わたし……こんなにきれいじゃない……よ」


 なぜかうつむく美しいひと。


「あ、あなたは……美しいです。この石くれなんかよりも、もっと」

 
 青年は、フィリアが胸に手を当てて、切なげなため息をつくのを聞いた。


(どうしたのかな。勝手にモデルにしたの、怒ってしまったのかな?)


「今……ここで」


「ここで?」
 

 フィリアは視線を落とし、もじもじしていたかと思うと、ぽつ、と。