「大丈夫なのですか? もう新月はすぐでしょう」 「だから、君に」 一言ずつぽつぽつと話し始める。 フィオナはフェミナのように相手はいない。 不快感に腕をぎゅっと絞るように掴んで身を縮めている。 「魔物が、もし、からくりに気付いてしまったら、あたし、もう、どこにも逃げるところはないし。誰とも愛し合えずに死ぬのは嫌」 「僕は生きて帰れさえすればいいんですけれどねえ、って、そうじゃなくって……魔物はサボテンを花嫁に認めたんだから、別に……」