彼はミスターの男心と女心を併せ持つ部分が不可解でならない。 ミスターはお湯に浸かると、曰く「メス」になってしまうし、いたずらに傷つけると後が面倒だ。 青年は一度自分の主人に女性を愛したことがあるのか尋ねてみたかった。 あの腕で、あの唇で、愛する者を抱いて恍惚に浸ったことがあるのだろうか、と。 (つか、尋ねてみればいいんじゃないか。ああ、でも遠慮したい気持ちもある。かなわないなあ、そういうとこ)