三つの月の姫君

「格闘技、とか……?」


 内緒、と言ってミスターは去っていく。


 最近見つけたお気に入りスポットに行くのが目的だ。


「は? でも愛を告げるって、別に誰でも良いんじゃないですか? あなたでも」

 
 言ったときには遅かった。


 月面宙返りでひねりの入った蹴りが顔面に炸裂!


「ったく、どうやるの、それ……」


 真っ白になっていく視界と暗くなっていく世界を彼は交互に感じた。



 

 その記憶は果てしなくグレイ……。