三つの月の姫君


「いっそ、コスプレ大仙人としてテレビ会社に売り込もうか。これで世界の秘密が一つ減る。お子様もしっかりグッズを買ってくれる」


「なに御一人で企画立てて喜んでるんですか」


「一言で言えば、趣味だ」


 うわ、と青年は口の中だけでつぶやいた。


「うざったいな。言いたいことがあるなら堂々といえ、堂々と」


 それ、不可能だからね……と、青年は心で何度思ったことかわからないのである。


 いまさら、そんな骨なことはしたくない。


 なあなあでいい。
 
 
 なにも人様の趣味にくちばしをつっこまなくても、つっこんでも仕方がないのである。