三つの月の姫君

「時間どおりにか」


「当然でしょう」


「歯ブラシくわえてか」


「めっそうもない。僕、その辺はちゃんとしてるんですよ。朝飯もちゃんと食います」


「寝ぼけたままか?」


「髪の毛のセットまで別人格にお任せです」


「おまえの六感、ただ事ではないな。戻ったらNASAに売りつけようか」


「ちょ、なにいってんですか、もうー」


「年を食い過ぎかなあ……詐称しても十代前半には絶対見えないから、ばれるだろうし」


「大きい独り言は止めてくださいよー。もうね、思考ダダモレですよー。ミスター、マジメですよ、これ……泣きますよ、僕」