三つの月の姫君


「どうしましょうか」


「いいんじゃないか? 光で」


「僕、あのひとが崇高に見えてきましたよ」


「心はいつでも崇高だ。ただ現実が伴わないだけで」


「そうですかあ? ミスターって、性善説なんですねえ。僕なんて、あるってるだけでも殺気醸してるひと見ると、もうダメですよ」


「本能か……道理で無傷なわけだ」


 青年はむっとした顔をしたが、反論はしない。