三つの月の姫君

「愛に……ですか?」


 と、なぜか赤面するので、適当でいいから、肩の力を抜いて抜いて、と言うのだが、彼はなにか崇高なものでも脳にきたしたらしく、


「愛に背かず、光に殉ずる!」


 と、のたまった。


 まるで坊さまのようである。


 頭上にお光りが見えるよ、と二人は言いかけて止め、とても良い碑名になりそうだ、ありがとうと、礼をいって帰ってもらった。