三つの月の姫君

 青年は生来の楽観的な言動で顰蹙(ひんしゅく)を買っていたが、彼が元気で助かっている者もいるにはいた。


「あ、そうだ。碑名とか、どうです? なにか書かないと」


 と、うんざりさせるのである。


 ミスターだけがおもしろがって乗ってきた。


「愛に背かず、なんとする? なにせ愛なき者はすべからく死ぬらしいからな」


「愛……あい。普遍のテーマですね。っあー、ちょっと聞いてみましょうか」


 と言われて呼ばれたのはウィリス君。