「さっさと仕事をせんか。新月の前に大宮殿の飾り付けを仕上げてしまうのだ。像に白百合の花を持たせるのを忘れるな」


 男は、まだつぼみのままの白い百合を彼女たちの手に供えながら、石にされた女性達の無念を思いました。