帰る支度が終わり、玄関に向かう 「じゃあ帰るよ」 悲しい笑顔で手を振る久遠を見て玄関の扉を開いた 外は体が痛いほど寒かった (あんな笑顔は見たくなかった…) 久遠のあの顔が頭に焼き付いて離れない 今ごろ何しているんだろうか 泣いてないだろうか 心臓が締め付けられて苦しくてしょうがない 気が付けば、帰宅する足を止め久遠の居る家へと走りだしていた