「それどこで聞いたの?」 陽斗はびっくりしたように目をぱちくりさせた。 「あたしの友達のクラスメイト、乾君だったっけ?その子が言ってたんだって。」 「ああ、裕次郎か。」 陽斗は納得したように笑うと、 「あいつ俺の幼馴染なんだよ、家が近所でさ。もともとあいつの兄貴に誘われて一緒に始めたんだ、バンド」 夕日に目を細めながらそう言った。 あたしも熱くきらめく夕日を見ながら、 「なんていうの?バンドの名前」 何気なく聞くと、 「内緒」 と陽斗は笑った。