「う、うまい。」 俺の口の中にはフワフワの卵焼きが広がっていた。 「そうかな、照れるなぁ。」 そう言ってその子は頭に手を乗せてみせた。 髪は肩ぐらいまで長くとてもかわいくて落ち着いた子だった。 キーコンカーコン 「あ、次の授業体育だ!」 そう言ってその子は走りだした。 そしてこちらに振り向き、「お弁当、味わってね。」 そして屋上を去った。