手紙〜高校受験〜

「シン…。なんで?」



シンはすごく優しい目をしていた。




「お前の泣き声が聞こえたから。」




シンは顔をくしゅっとさせた。




その笑顔がたまらなく輝いてて…。




あたしはシンに抱き着いた。





久しぶりのシンの腕の中。


前よりもずっとドキドキしている。


前よりもずっと温かい。








ただこうしていたい。






そう思ってため息をついた。




するとシンがこう言った。





「三崎…。俺、飛駆よりもお前を幸せにする自信あるよ…。」







「じゃあ幸せにしてください。」







あたしは迷わずそう答えた。