手紙〜高校受験〜

さっき飛駆と知世の周りにいた野次馬たちはいなくなっていた。




どーせラブラブなお二人に着いていったんでしょ。



辛い気持ちを隠そうとしている自分が大嫌い。




「実梨…ごめん…。一人にさせて。」




実梨は何も言わずにいなくなった。




実梨がいなくなったとたんにまた涙がこぼれてきた。





あぁ…最近泣いてばっかりだな…。






あたしが泣いてるといつも飛駆が「泣き虫女」とか言って笑い合っていたのに…。





もうそれができない。





飛駆は知世のもの。
知世は飛駆のもの。






「泣き虫女!!」







低くてはっきりした声が聞こえた。






顔をあげるとそこにはシンが立っていた。