手紙〜高校受験〜

「あっ…亜由穂…。あっち行こ!!」


実梨があたしにそう言った時には遅かった。


あたしは知世の腕を引っ張って何処かに向かっていた。




知世は悪くないと知っているのに。




変なプライドからか、あたしは飛駆ではなく知世にアタってしまった。




知世は黙ってあたしに引っ張られていた。





でも…







いきなり知世が重くなった。







振り向くと












飛駆が知世を連れ戻しにきていた。











「逆恨みすんなって言っただろ。」






飛駆の目は本当に怖かった。