その頃飛駆も泣いていた。



声を上げて泣いた。


看護婦さんも心配して見に来たが、とても話し掛けれる状況ではなかった。





「アユ…ごめん。ごめん。ごめん。俺…お前を幸せにする自信ないわ…。」





飛駆はひとりでつぶやいた。





そして夜が明けるまで泣き続けた。




まるで保健所まで向かう犬のように…。