次の日。
「あゆほーん!!元気ないやーん。どした?」
「ちょっと飛駆がね…。」


思わず口が滑りそうになった。

「アユちゃん、このことは誰にも言わないでちょうだい。飛駆にも…。あの子、自分の身体のこと誰にも知られたくないみたいだから…。」

飛駆のお母さんの言葉を思い出した。



「えっ!?どうした〜?とうとう付き合ったか〜?」


知世のトーンの高い声にイラっとしてしまった。


…何も知らないくせに。


飛駆はあたしにしか守れない…。


そんな思いが込み上げてきた。


実梨はあたしの心が読み取れたかのようにあたしの顔をみてクスッと笑っているだけだった。