想い桜

ちょっと早く来すぎちゃった。まだ誰もいない…


「きれいな桜…」


高校の目の前にはきれいな大きな桜の木があった。



あれ、誰か座ってる―





嘘…泣いてる…



どうしたんだろ…


思いきって声をかけてみた。


「あの…どうしたんですか?」

「え…」




茶色い髪にすっごいきれいな顔…


「あ…すいません…声かけちゃって…」

「いえ…大丈夫です。」

「よかったら話聞きますよ?」

「でも、恥ずかしいので…」

「ごめんなさい…おせっかいでしたよね…」

「いえ…そんなことはないです。」

「じゃあもし同じクラスになれたら、聞かせてもらえますか?あ、あたしは佐藤香菜美です。」

「わかりました。じゃあお願いします。俺は、田辺翔です。」

「じゃあ、行きますね。」

「はい。」




同じクラスになれるかな…
でもクラス多いって聞いたしなー…


なれたらいいのに…