【中編】火曜日の彼氏は、嫉妬する。[続編]

「香苗、遅い。」



お店の入口付近に、かな〜り不機嫌な紘。


こ、怖い。


「じゃ、香苗と紘さん。
また。」


尚冶は、綾希ちゃんを連れて、さっさと帰って行った。


明らかにこの空気が耐えれなかったみたい。


私も耐えれないよ。


「帰るぞ。」


紘は、珍しく私の手を握り歩き出した。


嬉しい。


たぶん、ささやかなんだけど。


「紘。」


紘の名前を呼んでみた。


「うん?」


いつもみたいに素っ気ない返事。


だけど、いつもより愛を感じるのは、なぜだろう。


「なんでもない。
ただ、呼んでみただけ。」

「はっ?」


紘は、ちょっと唖然として歩くのをやめちゃった。


たけど、そんなのスルー。


「いいから、行こ?」


今度は、私が紘の手を引っ張った。


歩き出したはずだった。


けど.....