【中編】火曜日の彼氏は、嫉妬する。[続編]

「えっ?」


綾希ちゃんは、ビックリしたように私を見た。


「一度ね。
尚冶は、言ったのよ。
私みたいな性格の子が好きだったらしいってね。
てか、たぶん、それはもう綾希ちゃんだったはずなの。」


「私、だった?」


綾希ちゃんは、不思議そうに首を傾げた。


「うん。
だって、あの尚冶が楽しげに話してたから。
もう大切だと思える存在がいたからなんだって。」


私は、あの日のことを思い出しながら話した。


尚冶の表情は、柔らかくなってた。


それほど、大切だと思える存在。


てか、私みたいな性格な子が好きなんじゃなくて。


たまたま、好きになった子が私みたいな性格だっただけ。


はっきりわかる。


だって、私を一度も女として尚冶は見ていないから。

幼なじみって言うより、姉的存在だったはず。


私だって、そうだった。


尚冶は、男じゃなくて弟みたいだった。


一人っ子の私には、嬉しい存在だった。


マンガみたいな幼なじみとの淡い恋愛なんて、ありえない。


私と尚冶は、もう家族みたいな存在だったから。


ヤキモチを妬かれるような存在じゃない。


理解されないかもだけど、事実だ。